自転車の変速システムは、少ない力で坂を登ったり、より負荷を掛けて速く走行することができる画期的なシステムです。
近年では変速のためのギア数が増える傾向にあり、その数え方や使い方を知っておくと自転車を選ぶ際に便利です。
まず、「何段変速」という表示がある場合は前後のギアを合計した変速数を数えています。例えば、前が3段変速、後ろが8段変速の場合はその二つの変速段数によって24通りの組み合わせがあるため「24段変速」ということになります。
ギアは、道の状況や自身の体力に合わせて段数を選びます。例えば、信号で停車している状態から発進するときや急な坂道を登るときなどは軽い段数を選び、長い直線などでスピードが出て、脚の回転が軽くなりすぎていたら重い段数を選ぶことで快適に走行できるのです。
また、脚が疲れてきたらギアを軽く、逆に脚に疲れは無いものの息が切れているときに速く走りたいという場合には重くするという使い方も有効です。
自転車のサドルは、パーツとしてはあまり重要視されていないことが多く、購入したときに取りつけてあったものをそのまま使うという人がほとんどですが、実は様々な種類が出ていますし、またトラブルの原因となることもあり、重要なパーツと言えます。
たとえば、新品の自転車に乗っていて、パキパキという音が鳴ることがあります。こういった異音のトラブルは自転車には少なくなく、パーツが多いのでどこから音が鳴っているのかを突き止めるのは非常に難しいのですが、鳴る場所の一つにサドルが挙げられます。
サドルにはシートポストと呼ばれる棒がついていて、これをフレームの穴と組み合わせることで固定するのですが、棒と穴に隙間が出来て、それが原因で乗っているときに音が出ることがあるのです。
シートポストから出る音の解消方法としては、シートポストにグリスと呼ばれる油を塗るという方法があります。すると、シートポストと穴の側面が密着して音が止むのです。
2022/7/5 更新